FRUITS ZIPPERの大ヒット曲「わたしの一番かわいいところ」をご存知ですか?
TikTokで9億回再生を突破し、日本レコード大賞で最優秀新人賞を獲得したこの楽曲。
その裏側には、元むすびズムのメンバーでありアイドルプロデューサーの木村ミサさんの存在がありました。
アイドルとして活動していた彼女が、なぜプロデューサーの道を選んだのか?
そして、どのようなプロデュース術で「わたしの一番かわいいところ」を生み出したのか?
今回は木村ミサさんのプロデュース術について、元むすびズムでの経験から現在の活躍まで詳しくお伝えします!
木村ミサのプロデュース術の原点は元むすびズムでの経験にあった

木村ミサさんのプロデュース術を理解するには、元むすびズムでの3年間の活動を知ることが欠かせません。
2014年にアソビシステムから誕生した「むすびズム」は、「日本のカワイイと世界のみんなを結ぶ」をコンセプトにした5人組アイドルグループでした。
興味深いのは、木村ミサさんが元々は裏方としてプロジェクトに関わっていたという点です。
メンバー選定にも関わる立場だったところから、「ミサちゃんも入ってほしい」という声を受けて自らもメンバーとして加入しました。
そして気づけば、担当カラー”空色”を背負ったグループのリーダーになっていったのです。
むすびズムでの活動を通じて、木村ミサさんはステージに立つ側の気持ちやファンとの距離感、現場の空気感をすべて体感しました。
アイドルとしての「しんどさ」と「楽しさ」の両方を知ったこの経験が、後のプロデューサーとしての仕事に大きく活きることになります。
2017年12月にむすびズムは解散しましたが、この3年間の濃密な活動が木村ミサさんのプロデュース術の原点となったのです。
さらに木村ミサさんには、読者モデルとして原宿カルチャーの中心にいた経験と、筋金入りのアイドルオタクとしての視点もありました。
アイドル専門誌で「ミサラボ」という連載を持ち、ミスiD2015の選考委員を務めるなど、早くから”アイドル目線を持つモデル”として知られていたのです。
この「アイドル」「オタク」「読者モデル」という三つの視点が、木村ミサさんのプロデュース術の強みになっています。
「わたしの一番かわいいところ」が生まれるまでの木村ミサのプロデュース過程

2022年、アソビシステムは新プロジェクト「KAWAII LAB.」を始動しました。
総合プロデューサーを務めるのが木村ミサさんで、ここから生まれた最初のグループがFRUITS ZIPPERです。
木村ミサさんは、FRUITS ZIPPERのグループコンセプトの設計からメンバー選定、楽曲・歌詞・衣装・MV・SNSの見せ方まで、トータルディレクションを担当しました。
2022年4月にデビューしたFRUITS ZIPPERは、2ndシングル「わたしの一番かわいいところ」で一気にブレイクします。
この楽曲が大ヒットした理由には、木村ミサさんのプロデュース術が大きく関わっています。
まず、誰でも真似したくなる振付を意識しました。
ショート動画で映えるダンスにすることで、TikTokでの拡散を狙ったのです。
実際に「わたしの一番かわいいところ」はTikTokで9億回再生を突破し、多くの人が踊る動画を投稿しました。
次に、自己肯定感が上がる歌詞の世界観を大切にしました。
「わたしの一番かわいいところ」というタイトルからも分かるように、聴いている人が自分自身を肯定できるメッセージが込められています。
木村ミサさんは「かわいい」という言葉を、外見だけでなく「その人の生き方や感情、努力も含めた物語としてのかわいさ」として捉えているのです。
そして、原宿らしいポップなビジュアルで世界観を統一しました。
これらの要素を一つのパッケージにまとめることで、「わたしの一番かわいいところ」は多くの人の心に響く楽曲になったのです。
木村ミサさんのプロデュース術は、楽曲制作だけでなく、ファンの目に触れる要素すべてをディレクションすることにあります。
「わたしの一番かわいいところ」はお披露目ライブでみせた5曲の中の1曲で、まずはその5曲で頑張ろうということで始まっていました。中には「RADIO GALAXY」という曲調がコロコロ変わるグループの代表的な楽曲があったり、王道系、かっこいい系とさまざまで、「わたかわ」(わたしの一番かわいいところ)は5曲の中だと“かわいい”に振り切っている楽曲でした
もちろんバズらせたい気持ちはあった。しかし、それは「アーティストならみんな同じ思いだと思います」と気持ちを代弁する。若手グループがよく行う「対バン」形式のライブがコロナ禍で減少しており、SNSの重要性をより強く感じていたタイミングでもあった。
出典:日刊スポーツ
木村ミサが大切にする「全員が主人公になれる」グループ作りの哲学

木村ミサさんのプロデュース術で最も特徴的なのが、「全員が主人公になれる」グループ作りの哲学です。
FRUITS ZIPPERについて、木村ミサさんは「全員がセンターになれる」「全員が主人公になれる」グループを目指したと語っています。
誰か一人だけが主役ではなく、一人ひとりにちゃんと見せ場があり、ファンが「推し」を見つけやすい構造を意識しているのです。
これは木村ミサさんがアイドル時代に感じていた「こうなりたかった」「こうしてあげたかった」という理想像を、次の世代のアイドルたちに託す形で実現しています。
また、木村ミサさんは「メンバーが一番輝く形」を何よりも大事にしています。
「自分がやりたいこと」を押しつけるのではなく、メンバー一人ひとりの個性を見つけて、それを増幅させることを重視しているそうです。
決して”上から管理するプロデューサー”ではなく、同じ時代を生きるお姉さんのような存在として寄り添っているのが木村ミサさんのスタイルです。
現在、KAWAII LAB.からはFRUITS ZIPPERに続いて、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREETなど次々と新グループが誕生しています。
これらすべてのグループで木村ミサさんがプロデュースを担当しており、それぞれに物語性のあるコンセプトが設計されています。
木村ミサさんのプロデュース術は、「原宿から世界へ」というコンセプトを、ただのキャッチコピーではなくリアルに世界へ届くアイドルカルチャーとして形にしているのです。
まとめ
今回は木村ミサさんのプロデュース術について、元むすびズムでの経験から「わたしの一番かわいいところ」誕生の裏側までお伝えしました。
元アイドルとしての経験、オタクとしての視点、原宿カルチャーへの理解という三つの要素が組み合わさった木村ミサさんのプロデュース術。
「全員が主人公になれる」グループ作りと、自己肯定感を上げるメッセージ性が、多くの人の心に響く理由なのですね。
KAWAII LAB.から生まれるグループたちの今後の活躍が楽しみですね!
木村ミサさんのプロデュース術から、これからのアイドル文化がどう進化していくのか、応援していきたいですね!

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