今や映画やドラマで大活躍中の若手俳優、磯村勇斗(いそむら はやと)さん。
実は彼の俳優としてのルーツには、中学時代の自主映画制作や高校時代の地元劇団での活動など、意外なエピソードが隠されています。
今回は、磯村さんの学歴や学生時代のエピソード、そして地元劇団での経験がどのように現在の俳優活動につながっていったのかを、時系列に沿ってご紹介します。
磯村勇斗の学歴と出身校

まずは、磯村勇斗さんの学歴と出身校を簡単にまとめてみましょう。
- 中学校:沼津市立第一中学校(静岡県沼津市)
- 高校:静岡県立沼津西高等学校
- 大学:桜美林大学(芸術文化学群)※2年次で中退
磯村さんは静岡県沼津市出身で、地元の公立学校で学んでいました。
大学は東京の桜美林大学に進学しましたが、俳優の道を本格的に歩むため2年次で中退しています。
磯村勇斗の中学時代:自主映画制作で芽生えた俳優の夢

磯村さんの俳優としての原点は、意外にも中学2年生の時にさかのぼります。
友達と一緒に制作した自主制作の短編映画『沼津の少女ハイジ』が、彼の人生を大きく変えるきっかけとなったのです。
この作品は、学校の国際交流イベントの一環として作られた約5分のコメディ作品。
磯村さんは監督・脚本・主演の三役をこなし、完成した映画を全校生徒の前で上映しました。
上映後、会場は笑いと拍手に包まれ、磯村さんはこの瞬間に「あ、この仕事をしたい!」と強く感じたそうです。
僕は中学生で映画を作って、全校生徒の前で発表したときがそう。たくさんの拍手をもらい、そのとき映画を作ったり、こういう業界の仕事をしたいと思いました。
出典:キャリタス
それまでお笑い芸人に憧れていた磯村さんでしたが、この経験をきっかけに一転して役者志望に。
中学での自主映画制作が、磯村さんにとって俳優への道を意識し始めた原点となりました。
磯村勇斗の高校時代:地元劇団での活動と「ハヤト様」人気

高校に進学した磯村さんは、演技への情熱をさらに強めていきます。
しかし、「東京で芝居をやりたい!」という彼の希望は、家族や先生から猛反対を受けてしまいます。
それでも諦めきれなかった磯村さんは、高校2年生のとき、自らインターネットで検索して見つけた地元の劇団「沼津演劇研究所」に入団します。
50~60代のベテランに混じって、週末の稽古に励む日々が始まりました。
17歳で初主演を務めた舞台『プロポーズ』では、30歳の男性役を堂々と演じ切り、観客を魅了しました。
実は高校時代の磯村さんは、学校でも「ハヤト様」と呼ばれる人気者。
この舞台にも多くの女子高生ファンが押し寄せ、最前列は磯村さん目当ての観客で埋め尽くされたそうです。
磯村勇人の大学進学と中退:俳優への道を選んだ決断

高校卒業後、磯村さんは両親の希望もあり、東京の桜美林大学芸術文化学群に進学します。
ここで本格的に演技を学び、同世代の役者志望の仲間たちと切磋琢磨する日々を送りました。
しかし、大学生活を送るうちに「もっと早く外の世界で芝居をしたい!」という思いが強くなっていきます。
悩みに悩んだ末、磯村さんは大学2年生の後半で中途退学を決意。
両親にはショックを与えてしまいましたが、自分の信念を貫くための決断でした。
大学中退後は、フリーの役者として本格的に活動を開始。
アルバイトで生計を立てながら小劇場の舞台に立ち続け、苦労の日々を送ります。
転機が訪れたのは2014年。小劇場の舞台をきっかけに芸能事務所にスカウトされ、翌年には『仮面ライダーゴースト』で敵役アラン役に大抜擢されます。
さらに2017年のNHK朝ドラ『ひよっこ』でヒロインの相手役を演じ、一躍全国区の知名度を獲得しました。
まとめ
磯村勇斗さんの学歴と、その学生時代のエピソードについてご紹介しました。
中学での自主映画制作に始まり、地元劇団での修業、大学中退という大胆な決断を経て、夢を現実にしてきた磯村さん。
その歩みには「好きなことをとことんやり抜く」磯村さんの信念と情熱が感じられます。
かつては心配して反対していたご両親も、今では磯村さんの活動を全面的に応援しているそうです。
紆余曲折はありましたが、学生時代から愚直なまでに演技への熱意を行動で示し続けてきたことが、家族や周囲の心を動かしていったのでしょう。
これからも俳優として更なる活躍を遂げていく磯村勇斗さんから、目が離せませんね。
彼の演技に込められた情熱と、そこに至るまでの軌跡を思い出しながら、今後の作品を楽しみに待ちたいと思います。
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