ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルとして知られ、俳優としても映画・ドラマで存在感を放つ渡辺大知さん。
そんな渡辺大知さんですが、高校3年生で映画主演を果たし、その後東京造形大学のデザイン学科に進学したことで話題となっています。
渡辺大知さんはなぜ東京造形大学のデザイン学科に進学したのでしょうか?
学生時代のエピソードも気になりますよね。
今回は、渡辺大知さんの学歴と経歴について、中学・高校・大学時代のエピソードを交えながらお伝えします。
渡辺大知の中学時代｜卓球部からギターへの転身
渡辺大知さんは兵庫県神戸市出身で、中学時代は神戸市立唐櫃中学校に通っていたとされています。
この時期、渡辺さんは卓球部に所属し、県大会で準優勝という成績を残したと紹介されています。
卓球で培った地道な反復練習や勝負所での集中力は、のちの舞台や撮影現場でも活かされているのかもしれません。
また、中学時代には音楽授業をきっかけにギターに触れ始め、作詞作曲のようなことも始めたとされています。
卓球で身につけた身体感覚やリズム感が、ギターという新しい表現手段と結びついていったのでしょう。
渡辺大知の高校時代｜ギター部でバンド結成、そして映画主演へ
渡辺大知さんは兵庫県立鈴蘭台高校に進学したとされています。
高校時代、渡辺さんはギター部に所属し、2007年にロックバンド「黒猫チェルシー」を結成しました。
最初からプロ志向だったわけではなく、まずは地元のお祭りに出るために曲を5曲ほど作って演奏したそうです。
予想以上に楽しくて、その後ライブハウスへと活動の場を広げていきました。
ギター部という学校の枠と、ライブハウスという街の枠を往復する中で、音楽が渡辺さんの居場所になっていったのです。
そして高校3年生の時、渡辺さんの人生が大きく動きます。
映画『色即ぜねれいしょん』のオーディションに合格し、演技未経験ながら主役に抜擢されたのです。
渡辺さんがオーディションを受けた動機は「映画の現場を見てみたい」という好奇心からでした。
俳優になるためというより、映画制作サイドへの関心が強かったようです。
撮影前には1か月マンツーマンでレッスンを受け、高校の文化祭練習中には監督が神戸に泊まり込みで稽古場所を用意してくれたそうです。
この映画での演技により、渡辺さんは第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
高校生の時期に、バンド活動、映画主演、受賞という出来事が同時多発で起きているのが渡辺さんの特殊なところです。
渡辺大知が東京造形大学デザイン学科に進学した理由
渡辺大知さんは、東京造形大学造形学部デザイン学科の映画専攻領域に進学しました。
18歳の大学1年生として神戸から上京し、環境を大きく変えたのです。
なぜ渡辺さんは東京造形大学のデザイン学科を選んだのでしょうか?
それは、高校3年生で映画主演を経験した際に芽生えた「映画の現場を見てみたい」という好奇心が、「映画を作る側の視点を学びたい」という思いに発展したからだと考えられます。
大学でのインタビューで、渡辺さんは次のように語っています。
「落語、ラジオドラマ、PVなど幅広いものに触れた。専門技術より『映画ってなんで面白いんだろう?』を考える場所を与えてくれた」
映画の授業で落語やラジオドラマを聴いたり、PVを観たり、幅広くいろんなことをやりました。大学は「映画にしかできないこと」とか「映画も音楽っぽいよね」とかそんな話をしながら、専門的な技術より「映画ってなんで面白いんだろう？」ということを考える場所を与えてくれました。
出典：ミニシアターに行こう
単に撮影技術を覚えるのではなく、何を面白いと感じるか、どう編集すると時間が立ち上がるか、音楽と映画の空気感の近さといった感覚を言語化していく学びだったのです。
この大学での経験が、のちに渡辺さんが映画監督としても活動するきっかけとなりました。
まとめ
今回は、渡辺大知さんの学歴と経歴についてお伝えしました。
渡辺大知さんは、中学時代に卓球部で県大会準優勝という成績を残し、その後ギターに触れ始めました。
高校ではギター部に所属してバンド「黒猫チェルシー」を結成し、高校3年生で映画『色即ぜねれいしょん』の主演に抜擢されました。
そして東京造形大学デザイン学科の映画専攻に進学し、「映画の面白さとは何か」を考える学びを深めていったのです。
渡辺さんの学歴を追うと、ひとつの場所から外へ出て、出会いで方向が変わりながらも、「表現したい」という思いだけは変わらないという導線が見えてきます。
この積み重ねが、音楽家・俳優・映画制作という現在の姿に無理なくつながっているのですね。
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