お笑いコンビ・ヤーレンズのツッコミ担当として、M-1グランプリ準優勝・連続決勝進出と一気に全国区の存在になった出井隼之介さん。
テレビやラジオで見せるインテリで理屈っぽいツッコミから、「頭が良さそう」「どんな学生時代だったんだろう?」と学歴が気になった人も多いはずです。
この記事では、出井隼之介さんの学歴について、須磨学園高校から甲南大学中退、そしてお笑いの道へ進んだ経緯を詳しくお伝えします。
進学校での学生時代から、大学中退を決意した理由、NSC大阪へ進んだきっかけまで、本人のnoteやインタビューをもとにまとめました。
出井隼之介さんの学歴と、その選択がどのように今の漫才スタイルに影響しているのか、ぜひ最後までご覧ください。
ヤーレンズ出井隼之介の学歴まとめ

ヤーレンズ出井隼之介さんの学歴を時系列でまとめると、以下のようになります。
出井さんは神奈川県横浜市で生まれ、中学1年生の途中で兵庫県神戸市に引っ越しています。
中学校の学校名は公開されていませんが、神戸市内の中学校に在籍していたとされています。
高校は兵庫県内でも上位クラスの進学校として知られる須磨学園高等学校を卒業しました。
その後、神戸にキャンパスを持つ私立・甲南大学に進学しますが、1年で中退しています。
大学中退後は、NSC大阪校(吉本総合芸能学院)29期生として入学し、お笑いの道へ進みました。
学歴だけ見ると、「進学校→私立大学→お笑い養成所」という、典型的な優等生が進路を大きく変えたパターンです。
しかし本人のnoteには、「青春が苦手だった」「大学生活が面白くなかった」というキーワードが何度も登場します。
横浜から神戸への引っ越しは、思春期ど真ん中のタイミングでした。
新しい土地、関西弁の環境、クラスの雰囲気の変化の中で、出井さんは「ノリよく中心に立つタイプ」ではなく、周囲を少し冷めた目で観察する側に立っていたようです。
ヤーレンズ出井隼之介の須磨学園高校時代のエピソード

出井隼之介さんが通った須磨学園高等学校は、神戸市の進学校として知られています。
兵庫県内でも難関校として知られ、大学進学実績も高い学校です。
しかし出井さん本人は、noteで高校から大学にかけての「青春」をあまり良い意味では語っていません。
なぜだろう。『青春』が嫌いだ。
僕がここで言うところの『青春』は、単に中学生〜高校生くらいの時代の事も指すし、
青春っぽくキラキラしていて、ハツラツとしていて、
「俺たち、今青春やってます!」といった “あの雰囲気” の事でもある。
仲間とスクラムを組んで夢や希望に満ち溢れて明日を追いかける“あの感じ”の事。
まあ、要するに『青春及び、青春っぽいものすべて』の事だ。
出典:note
高校時代にこれといってひどい思い出も、良い思い出もなく、青春らしい出来事にはどこか背を向けていたという趣旨の内容を記しています。
いじめられていたわけでもなく、特別な成功体験があったわけでもない、けれどドラマのようなキラキラした青春とも無縁という「何も起きない日々」に近かったようです。
その一方で、こうした「どこか一歩引いた視点」は、のちのヤーレンズの漫才で見られる日常を冷静に観察し、どこか醒めたツッコミで世界を描写するスタイルにつながっています。
高校時代から、すでに「お笑いを見る側」として深夜番組などをチェックしていたとも言われており、クラスの中心で騒ぐより、芸人のトークや漫才を研究する側だったのかもしれません。
須磨学園高校での経験は、出井さんの論理的思考力や観察眼を育てる場となったと言えるでしょう。
ヤーレンズ出井隼之介 甲南大学中退からお笑いへの転機

高校卒業後、出井隼之介さんは神戸にキャンパスを持つ私立・甲南大学に進学します。
本人のnoteでは、甲南大学について「関西ではお金持ちが多く集まることでお馴染みの大学」と表現しています。
甲南大学には中学・高校からそのまま上がってきた内部進学の学生も多く、そうした生え抜き組と大学から入った自分を比べて、カーストの下の方にいるような感覚を抱いていたことも綴られています。
この頃の出井さんのキーワードは、やはり「青春嫌い」でした。
サークルで盛り上がる、恋愛や飲み会でキラキラする、大学生活をSNSに載せて承認を得るといった、わかりやすい大学の青春像にことごとく乗り切れなかったようです。
決定的だったのは、勉強そのものへの興味が薄かったこと、そして「この先何をやりたいのか」が見えてこなかったことです。
結果的に、出井さんは大学1年で甲南大学を中退し、「どうせなら面白いことを仕事にしたい」とお笑いの道へ舵を切ることになります。
大学を辞めた後、すぐにNSCに進めたわけではありません。
noteには、NSCの学費を貯めるために神戸・三宮のオシャレ居酒屋で月25日働いていたことが綴られています。
この経験は、人間観察の目や店長・常連のキャラを切り取る感覚、仕事としてのサービス業の厳しさを身に付ける場になりました。
そして何より重要なのが、「お笑いの養成所に行く」という目標に向けて、自分で稼いで準備した時間だったことです。
ただなんとなく大学に通っていた頃と違い、ここからは「芸人になる」という明確なゴールのために行動し始めた時期と言えます。
バイトで資金を貯めた出井さんは、いよいよNSC大阪校29期生として入学し、本格的にお笑いの道を歩み始めました。
まとめ
ヤーレンズ出井隼之介さんの学歴は、須磨学園高校卒業、甲南大学中退という経歴です。
進学校での学生時代は「青春が苦手」で、キラキラした学生生活とは距離を置いていたようです。
甲南大学では環境の違いに違和感を覚え、1年で中退を決意しました。
その後、三宮の居酒屋でアルバイトをしながらNSCの学費を貯め、お笑いの道へ進んでいます。
こうした学生時代の経験が、今のヤーレンズの漫才スタイルに大きく影響していることは間違いありません。
進学校出身ならではの論理力、青春の輪の外側にいた観察者の目線、大学中退という決断力が、出井さんの武器となっています。
M-1グランプリ連続決勝進出という結果も、あのときの覚悟の延長線上にあると言えるでしょう。
今後も出井隼之介さんの活躍から目が離せませんね。

コメント