NHKの政治記者として長年活躍し、現在はフリージャーナリストとして活動する岩田明子さん。
安倍晋三元首相の番記者として20年以上にわたり密着取材を続けてきたことで知られています。
そんな岩田明子さんの出身高校や大学はどこなのでしょうか?
この記事では、岩田明子さんの学歴やNHK入局後のキャリアについて詳しくお伝えします。
岩田明子の出身高校・大学はどこ?学歴を詳しく紹介

岩田明子さんは千葉県船橋市の出身です。
出身高校は千葉県立千葉高等学校で、就活回想インタビューでも同校出身として紹介されています。
千葉高校は千葉県内でも有数の進学校として知られており、多くの卒業生が難関大学へ進学しています。
岩田さんは高校時代に理系から文系へ転向したそうです。
そして大学は東京大学法学部に進学しました。
東大法学部は日本の法曹界や官僚、政治家を多数輩出する名門学部です。
岩田さんは大学在学中に司法試験を志した時期もあったと語っています。
「人の命や人生に関わる仕事をしたい」という思いが根底にあり、最終的には社会の動きを伝える報道の道へ進む選択をしました。
家族や親せきは、私の性格やそれまでの学生生活をみて、マスコミ以外の会社に就職することを勧めました。実際、私もそうしようと考えていました。ところが、いざ決定の日が近づくと、私の心の中に、「マスコミに行ってみるべきでは」という、理屈では説明のつかない“感情”が膨れ上がったんです。
司法試験漬けで世間知らずの学生時代でしたが、1度は自分の知らない外の世界を見て、視野を広げるべきでないのか……。海外旅行すら経験がなく、マスコミの世界には不安しかありませんでしたが、NHKへの入局を決めました。
出典:ENCOUNT
東大法学部で培った論理的思考力は、後の政治記者としてのキャリアに大きく役立つことになります。
東大法学部卒業後のNHK入局から政治部記者への岩田明子のキャリア

岩田明子さんは1996年に東京大学法学部を卒業後、NHKに入局しました。
最初の配属先は岡山放送局で、地方記者として警察・検察などの事件取材を担当します。
地方局での経験は、現場で足を使って関係者に話を聞き、事実を積み上げる基礎力を磨く重要な時期でした。
そして2000年、岩田さんは東京の政治部へ異動となります。
首相官邸記者クラブに出入りする立場となり、政治の中枢で日々の政策決定や政局の動きを追うようになりました。
政治記者の仕事は、会見やブリーフィングだけでなく、担当省庁や与野党議員、官邸スタッフとの継続的な関係づくりが重要です。
2013年にはNHK解説委員としての役割も担うようになります。
解説委員として、ニュース番組で政策や外交の背景を専門家として解説する立場になりました。
単なる速報だけでなく、「なぜそうなったのか」を平易な言葉で視聴者に伝える役割です。
そして2022年7月にNHKを退職し、現在はフリージャーナリストとして活動しています。
安倍晋三氏の番記者として20年以上の密着取材した岩田明子

岩田明子さんのキャリアで最も注目されるのが、安倍晋三元首相の番記者としての活動です。
2002年、当時官房副長官だった安倍氏を担当する番記者に就任しました。
番記者とは、特定の政治家に張り付いて動静を取材し、周辺人脈を耕す密着型の記者のことです。
岩田さんは以後、20年以上にわたって安倍氏を継続取材しました。
第1次安倍内閣の退陣、第2次以降の長期政権、トランプ政権との外交など、連続した時間軸で日本政治を見てきました。
長期の番記者経験により、単発ニュースでは見えない「判断の背景」や「組織内の力学」を読み解く力を培ったのです。
その集大成として、著書『安倍晋三実録』を文藝春秋から出版しました。
長年の取材を総括した評伝として、安倍政権の外交・国内政治・スキャンダル対応などを丹念に記録しています。
2022年7月の銃撃事件については、「動画が静止画になったようだった」と当時の衝撃を振り返っています。
まとめ
岩田明子さんの学歴は、千葉県立千葉高等学校から東京大学法学部という経歴でした。
1996年にNHKに入局後、岡山放送局を経て2000年に政治部へ配属されます。
2002年からは安倍晋三氏の番記者として20年以上にわたり密着取材を続け、2013年には解説委員にも就任しました。
2022年にNHKを退職後は、フリージャーナリストとして番組出演や執筆活動を行っています。
東大法学部で培った論理的思考力と、長年の政治取材で築いた人脈が、岩田さんの強みとなっているのですね。
今後も政治ジャーナリストとしての活躍が期待されます。

コメント