俳優として数々の映画やドラマで活躍する松坂桃李さん。
端正なルックスと確かな演技力で多くのファンを魅了していますが、彼の学生時代はどのようなものだったのでしょうか?
実は松坂さんは、小学校時代にいじめを経験し転校したり、中学ではバスケ部に打ち込んだり、高校では部活をせずアルバイトに励んだりと、波乱万丈な学生生活を送っていました。
そして大学時代には友人の誘いでモデルオーディションに参加し、それが俳優デビューへの大きな転機となったのです。
この記事では、松坂桃李さんの出身校や学歴、学生時代のエピソードを詳しくまとめてご紹介します。
彼の人間性や俳優としての魅力のルーツが、学生時代の経験にあることがわかるはずです。
松坂桃李の小学校時代:いじめと転校を経験した幼少期

松坂桃李さんは1988年10月17日、神奈川県茅ヶ崎市で誕生しました。
「桃李」という個性的な名前は、中国の故事「桃李不言 下自成蹊(桃李は言わずして下自ずから蹊を成す)」に由来しており、両親が「言葉なくとも人を惹きつける人になってほしい」という願いを込めて名付けたと言われています。
小学校は最初、茅ヶ崎市立東海岸小学校に入学しました。
しかし4年生の時に茅ヶ崎市立松浪小学校へ転校することになります。
転校の背景には、クラスメートから名前をもとに「黒糖」「かりんとう」などのあだ名を付けられ、いじめを受けたという辛い経験がありました。
本人は「地黒で細かったから」と当時を振り返っており、このいじめ経験により人前で発言することや積極的に振る舞うことが苦手になったと語っています。
転校後は以前より静かな時間を過ごすようになり、運動面では合気道や水泳なども経験したそうです。
この小学生時代の経験が、後の俳優としての感受性や内省的な表現力の土台になったとも言われています。
松坂さんのいじめについては自身が2012年10月28日に放送された『情熱大陸』(TBS系)で明かしています。桃という漢字が女の子っぽいと揶揄され、机に落書きされ、仲間外れにされていたのだとか……。俳優として活躍されている今は、逆にインパクトのある名前になったように思います。
名前の由来は司馬遷の「史記」にある「徳のある誰からも慕われる人」という意味と、中国の故事「桜梅桃李(おうばいとうり)」にある「自分らしさを大切に」という2つの意味を併せ持つとのこと。大学で心理学を教える松坂さんのお父様が「たくさんの人が寄ってくる、人徳のある人間に育ってほしい。男の子が生まれてきたら必ずこの名前にしよう」という思いのもとに名付けたのだそうです。
出典:日本経済新聞
松坂桃李の中学・高校時代:バスケ部とアルバイトに明け暮れた青春

小学校を卒業後、松坂さんは茅ヶ崎市立松浪中学校に進学しました。
中学時代は身長が伸び始めたことをきっかけに、漫画『SLAM DUNK』の影響を受けてバスケットボール部に所属したというエピソードがあります。
3年間バスケ部で活動し、後に183cmとなる長身を活かしてプレーしていたようです。
中学卒業後は、神奈川県小田原市の私立校、相洋高等学校に進学しました。
この高校は生徒数2,000名超のマンモス校で部活動も盛んですが、松坂さん自身は高校では部活動に参加せず、アルバイトに精を出していたそうです。
部活動をしなかった理由として、「丸坊主が嫌だったから」というエピソードが語られています。
高校時代のアルバイトには、スーパーの青果コーナー、定食屋、居酒屋など様々な現場が挙げられています。
学生としての一般的なバイト体験を数多く経験し、働くこと、稼ぐことの実感を味わっていたようです。
また、友人とのゲームセンター通いやファッションへの興味も芽生え、「モデルになれたらいいな」というぼんやりとした憧れを抱いていたことを語るインタビューもあります。
松坂桃李の大学進学とモデルオーディション:俳優への転機

高校卒業後、松坂さんは産業能率大学(経営学部/現代ビジネス学部)に進学したと報道されています。
大学在学中、友人に誘われて参加した雑誌『FINEBOYS』のモデルオーディションに応募し、見事グランプリを受賞しました。
これがモデル活動・芸能界デビューへのきっかけとなったのです。
オーディション合格後、モデルとして活動を始めたものの、当時は「これで食べていこう」という意識はあまり強くなく、月2回ほどの撮影をアルバイト感覚でこなしていたと語っています。
その後、モデル活動を行いながら俳優事務所の養成所に入所し、演技レッスンを積みました。
そして2009年、特撮ヒーロー番組「侍戦隊シンケンジャー」にて主役・シンケンレッド役で俳優デビューを果たします。
この出演を機に、松坂さんは俳優として本格的に活動を開始しました。
大学在学中の出演であったため、スケジュール調整などもあり、大学を休学(または中退)して俳優活動に専念したという報道もあります。
以降、映画やドラマで次第に存在感を示し、モデルから俳優への転身を成功させています。
まとめ

松坂桃李さんの学歴と学生時代を振り返ると、小学校でのいじめと転校、中学でのバスケ部活動、高校でのアルバイト経験、そして大学時代のモデルオーディション合格と俳優デビューという流れが見えてきます。
特に小学校時代のいじめ経験は、俳優としての感受性や表現力の土台になったと言われています。
また、中学のバスケ部経験は「チームで何かを成し遂げる」「継続する」という観点で、高校時代のバイト経験は「地に足をつけて働く」「社会と向き合う」という意味で、俳優という職業とは異なる現実感を与えてくれたのではないでしょうか。
そして大学時代のオーディション合格と俳優養成所入所が、まさに人生の転機として機能しました。
こうした学生時代の様々な経験が、現在の松坂桃李さんの俳優としての魅力を形作っているのですね。
今後も彼の活躍から目が離せません。

コメント